今回もお届けします「五代友厚特別企画展」をより楽しんでご覧頂けるよう、スタッフによるおすすめ展示をご紹介いたします。
私は「今日は○○DAY!」などのイラストを書いておりますが、企画展が始まった時から気になっていたもの・・・それは五代友厚が描いた「惣難獣」です。鬼のような角が伸び、天狗のように鼻が高い。2枚舌で、手や足は馬のよう、そして背中には羽が生えています。気味が悪い中にも、なんだか憎めない落書きにも見えます。
五代は獣の特徴も記入しています。
明治元年の春頃から諸国の山奥より異形のけだものが生まれ、あちこちに集散して万民を悩ましている。退散することを神に祈念して欲しい・・・だれか退治して欲しい。
実際の展示を見てみると、もっと細かく特徴が書いてあるんです!
彼はこの獣を、誰に例えて描いたのでしょうか?・・・・・明治初期、まだまだいばっているような侍や、役人もいる頃。そのような時代背景、五代の思いを一緒に読み解きながら観覧してみませんか?
惣難獣の絵を紹介させて頂いた場を借りて、ご案内させて頂きますが、「今日は○○DAY!」などのイラストは展示室前に飾っています。歴史に興味がある方もそうでない方も「へぇー今日はそういう日なんだ」と思って頂き、留学生のことを少しでも身近に感じて頂ければと思っております。また「この話をもっと知りたい」と思った際はお近くのスタッフに声をおかけください。ポイント、ポイントのガイドもいたしますのでご利用してくださいね!
それにしても、五代さんが描いた獣は細いタッチで細かに特徴を掴んで書いてあります。そして字が達筆であります!昔の方はどうして字が綺麗なんでしょうか…(見習わなければならないのですが…)
明日の「今日は○○DAY!」もお楽しみに☆!