灼熱のボンベイ、出帆!

IMG_2134151年前の今日、1865年(慶応元年)5月24日、留学生一行は次の寄港地アデンへ向けてボンベイを出発、アラビア海に針路を取りました。天気は快晴、しかしアラビア海上は炎暑、窓を開けても生ぬるい風が入ってくるばかり・・・。ちょうど端午の節句の頃でしたので彼らは灰汁巻やかからん団子といった郷土のことを思い浮かべたかもしれません。すると、突然バタバターッと大きな物音が・・・正体はトビウオでした。それを見た留学生たちは、平家物語の一節を思い出し、これは幸先が良いのではと・・・。このお話は、まだ安芸守だった頃の平清盛が熊野権現詣でに向かう途中、大きな鱸がその船の中に飛び込んできたそうで案内の者が言うには「これは権現様の御利益となる吉兆でしょう。急いで召し上がるのがよろしいかと」と言うので、清盛は「仏教が禁じる十戒を守り精進潔斎の参詣の途中であるが、昔、周の武王の舟の中に白魚が飛び込んできたという故事がある。このたびのことは、吉兆であろう」として、それを調理して一座の者に振舞われたそうです。その後、あっという間に太政大臣にまで出世・・・。飛び込んできたそのトビウオを食したかどうかはわかりませんが、うだるような暑さの中、留学生たちはさらに通弁や翻訳、算術の稽古など勉学に励んだのでありました。

畠中

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