■記念館建設の経緯
今から約150年前、19名の若き薩摩藩士が密かに英国へと旅立ちました。命がけで密航に臨んだ薩摩スチューデントたちは広く世界を見聞し、新しい文明 をもたらし、さまざまな分野で日本の近代化に貢献しました。彼らが決死の思いで密航に臨んだ羽島は「黎明の地」として語り継がれ、平成元年から毎年4月に 地元住民が中心となって「黎明祭」を開催。彼らの偉業を偲び、顕彰しています。
近年、日本の近代化に関わる史跡や歴史エピソードが注目を集め、幕末・近代の歴史に注目が集まってきました。薩摩藩英国留学生についても早くからその資 料を収集展示し、偉業を紹介するミュージアムが必要であると見識ある方々が提唱されていましたが、2015年の留学生渡欧150周年を前ににわかにその気 運が高まり、本館設立の具体化が決定いたしました。