香港を出発後の船中の様子とは

IMG_2026元治2年(1865年)4月30日、船は順調に南シナ海を南下していきますが、次第に暑さが増していきます。食事時に氷をかじったりしますが、それでも暑さは和らぎません。夜になると多少涼しくなり、うだるい暑さも忘れ船の専属楽人らの奏でるピアノやフルートの音色などを耳にし、初めて聴く西洋の音楽に酔いしれていたことでしょう。

・・・さて、この時代の音楽はどのようなものか気になりませんか?

昨年の7月に霧島国際音楽ホール みやまコンセール主催「薩摩藩英国留学生記念館プレミアム・コンサート」が行われました。その際、留学生が生きた19世紀の音楽にこだわった演奏がありました。その中で披露された数曲をご紹介します。

シューマン:3つのロマンス(1849年作曲)

ドップラー:ハンガリー田園幻想曲(1850年頃作曲)

どちらも動画サイトでご視聴できます。この曲を聴いたかは定かではありませんが、その時代に流行った音楽の奏ではおそらく留学生が耳にしたものと類似していることでしょう。とても心落ち着く、うっとりさせる音色です。今日はそんな音楽を聴きながら、留学生の旅路に思い馳せ、ゆっくりした時間を過ごされてみてはいかがですか?

4月29日から6日間かけて、次の国へ船旅は続きます。次回は5月5日です。お楽しみに!

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