斉彬も大喜び!我が国初のガス灯点火の月

2016-07-30 12.00.57寺島宗則は、写真撮影術や製鉄・兵書の翻訳などの多くの実験を行っていますが、特筆して評価が高いものが・・・ガス燈の雛形に成功したことです。今から159年前の1857年(安政4年)7月、寺島と蘭医八木称平は藩主斉彬に命じられ、ガス灯用法を翻訳します。その製法に従い簡単な雛形の試作に成功すると、斉彬は大喜び!8月には磯邸御茶屋の浴室側にガス灯を装置すると、庭園内の万灯籠全てに配管を施し、一斉に灯を点じました。この日が、わが国で初めてガス灯が灯った日になるのです!1872年(明治5年)に横浜で最初の街路照明用のガス灯が点火される15年も前の話になります。

斉彬はこれをキッカケに市内各所にガス灯を点ける予定でしたが、急死のため叶わず・・・もしもこの計画通りになっていれば、薩摩の街並みはどこよりも早く、キラキラ輝いていたことでしょう・・・。ちなみに日本初のガス灯が灯った石灯籠は、今でも仙厳園内に実在しています!またガス灯発祥の地ということで、黎明館、市立美術館、県立博物館が並ぶ通り沿いにはガス灯の灯かりが灯ります。ノスタルジックな雰囲気が素敵です。文化が残る町をこれからも大切にし、新しい国づくりに尽力した先人たちに思いを馳せ、不自由のない生活をおくれていることを感謝したいです。

久徳

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