「開拓使官有物払下げ」を申請

IMG_0415 135年前の今日(1881年7月27日)、「開拓使官有物払下げ」を申請した日です。明治14年(1881年)に入ると、村橋久成が所属していた北海道開拓使廃止の方針が決まります。それに伴い、当時開拓使長官を務めていた薩摩出身・黒田清隆は、村橋らが心底尽力していた麦酒醸造所や葡萄酒醸造所などの開拓使官有物を民間に38万円、無利息30年賦払いという安値で払い下げることを考えます。その払下げ先は同郷の五代友厚が経営する関西貿易社でありました。そして7月27日、「開拓使官有物払下げ」を申請します。しかし、黒田と五代が同郷出身であったこと、莫大な費用を投じた事業を安値で払い下げることから官民癒着ではないか・・・と世間から猛烈な批判を浴び、いわゆる「開拓使官有物払下げ事件」として巷の話題となるのです。一方、村橋は、開拓使払下げを申請する約2ヵ月前の5月4日、辞表を提出し開拓使を辞めます。この時の村橋の心情は誰にもわかりませんが、この開拓使払下げ事件が当時の村橋に何かしらの影響を与えたかもしれません。

外薗

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