1865年7月25日、晴れ。薩摩スチュ-デント一行は、山尾庸三の案内でロンドンの街へ出かけました。この視察は山尾がウィリアムソン教授に働きかけにより、実現しました。まず、一行が向かったのはロンドン塔。そこには夥しい数の武器武具を格納した武器庫であったり、また支那・ポルトガル・トルコなど歴代の戦争で分捕った戦利品の展示であったり、牢獄だったりと見どころたくさん。次のドック見学は彼らにとっては重要な研究対象の一つ・・・。その後はトンネルへ山尾は彼らを案内。テムズ川の地底を貫いて対岸へつながっている歩道トンネルでした。20年くらい前に完成したもの。このトンネルといい、大規模なドックといい、イギリスという国の持つ力に彼らはまたもや「こんな国と事を構えたらいかん」「この技術を我が国へ」と・・・。こうして一行は、トンネルの出口から近い船着場から水上見物がてら遊覧船に乗って帰途についたのでありました。 次回は農業都市ベッドフォードへ行きます(^^)/
畠中