薩摩スチュ-デント、山尾にカンパ(^_-)-☆

2016-07-14 13.03.411866年のある日、長州藩の山尾庸三は学督の町田久成に相談します。「自分はスコットランドのグラスゴーへ行き、昼間は造船所で職工として働きながら夜は学校に通って知識と技術を習得したいと考えている。しかし今はその旅費さえもない、何とか金子を拝借願えまいか・・・」。恥を忍んでのことだったでしょう・・・。            町田は他の留学生たちと相談します。藩費から捻出することは出来ない・・・、そこで各個人の手元にあるお金であれば問題ない。みんな勉強ばかりでそのお金もあまり使うこともないし、だったらその手元金からそれぞれ1ポンドずつ出し合って応援してあげようじゃないか・・・。                                 そして、彼らは山尾に合計16ポンドのお金をカンパしたのです。1840~1910年代の1ポンド当たりの相場は、6.5~8万円になるそうです。100万円くらいあったかもしれませんね。山尾はこの時の恩義を忘れることなく、薩藩留学生たちに便りを出し、またアバディ-ンにいる長沢鼎のことを気にかけたそうです。             異国の地で藩の枠を越え・・・、これはもう同志といってもいいのでは・・・。

畠中

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