1865年6月30日、留学生がリビングでくつろいでいるとライル・ホームとグラバーが面白い話をもって来ました。彼らが言うには、昨日、路上で3人の日本人と遭遇したのだが、今日もまたその3人と出会った。3人は長州藩士で、去年からロンドンで文理学を勉強しているとのこと。彼らとは後に長州五傑(長州ファイブ)と呼ばれる山尾庸三、遠藤謹助、野村弥吉(井上勝)の3人でした。この時、イギリスが長州藩に対して下関戦争の報復を行うことを知った伊藤俊輔(博文)、井上聞多(馨)の2人は予定を切り上げ帰国していました。残った3人は「生きたる器械」となるためにイギリスに残り、勉学に励んでいたのでした。(長州ファイブの詳細は27日~29日のブログをご覧ください。)
長州藩士3人は、遠い異国の地に同じ日本人が滞在しているとは・・・驚きよりも安堵の思いで溢たのでしょう・・・・薩摩藩士との面会を希望するのでした。しかしこの頃の長州藩と薩摩藩といえば、禁門の変にて犬猿の仲でした。さて、薩摩藩士と長州藩士はイギリスにてどのような交流が芽生えていくのでしょうか。次回、ご期待!
久徳