明日は父の日です

2016-06-17 14.51.426月19日は父の日ですね!本日は、町田久成と父久長についてのエピソードをご紹介します。久成は鹿児島城下の千石馬場で島津一門の3名家の1つで、石谷領主の町田家の長男として生まれました。久成の祖父久要(ひさとし)は短命で城下の下士を監督する大番頭職で世を去り、父久長は久成が成長するとすぐに家督を譲ったそうです。そうした中、町田家は英国留学生として3人の息子、民部(久成)27才、申四郎(棟)17才、清蔵(財部実行)14才、が選抜されます。3人も選ばれるということは、町田家が相当教育熱心な家系であり、藩の将来を見据えていたことが伺えますが、家督を継ぐ息子を3人も送り出す父親の心情を考えると、言葉では言い難い辛さがあっただろうと思います。

英国留学中、次第に藩からの送金が滞ってくると久成は数回にわたって父親に滞在費の工面を依頼した手紙を出しています。久長からの返事には、足りない時はまた頼りなさいとお金を送っていたようです。

久成は19才の時に母を失っていたこともあり、父と子の繋がりは深いものだったと思います。

当館では久長が久成に宛てた手紙と久長の写真も展示しております。

久徳

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です