1865年6月23日、やっと落ち着き場所を得た薩摩スチュ-デントたち・・・。 いよいよ勉強開始かとなるはずが、無事に到着した安心感と疲労からでしょうか(>_<)、鮫島が急病で寝込んでしまいました。ホ-ムの世話で医者に往診に来てもらい、投薬療法で病状は落ち着いて他の留学生らもほっと一安心・・・。さらにこの日は、服を新調することに・・・。香港で調達した急場凌ぎの服しか持っていなかった彼らのところに仕立屋が寸法を取りにやって来たのでした。それまでは外出することもできず、「未タ各々衣服不相調、終日外出モ不相叶、通弁ノ稽古ノミニテ候」という毎日が続いていたのです。そして翌日のことですが、ホ-ムとグラバ-の兄・ジェ-ムズがバ-フという語学の家庭教師を連れてやって来ました。このバーフ先生がやって来たことによって、留学生たちの学習日課が具体的に設定され、朝7時前に起床、9時に朝食、10時から夕方5時まで勉強・・・という日々がしばらく続くことになります。そして、もうすぐ新しい出会いが・・・。
畠中